広報で伝える“ものづくり”

消費者の価値観やライフスタイルが多様化する現代社会では、ブランドや製品の魅力を的確に伝える広報活動が、ますます重要な役割を担うようになっています。単なる情報発信にとどまらず、お客様が魅力を感じ「使いたい」と思えるようなイメージを、自分たちで試行錯誤しながら、自らの言葉で発信していくことが求められます。
自分たちの商品をどう発信していくか ―― その問いに向き合う姿勢のひとつが、新越ワークスが展開するブランド「Three Snow(スリースノー)」の広報活動に表れています。
Three Snowは、金網・ワイヤー製品を中心に、業務用厨房用品から近年ではギフト用品まで、幅広い製品ラインナップを通じて“食文化に寄り添った”ものづくりを続けています。プロの現場で求められる確かな機能性を備えた「使う道具」であると同時に、見た目の美しさや所作を引き立てる「魅せる道具」、また、暮らしに彩りを添える「楽しむ道具」を手掛けています。
現在Three Snowでは、多様な広報活動を展開しています。
・オンラインショップの運営
・Instagramでの情報発信
・ブランドページでのコラム作成
・商品撮影
・プレスリリース制作
広報活動は単に製品の魅力を伝えるだけでなく、ブランドのイメージや売上にも直結する取り組みです。そのため可能な限り自分たちの手で発信を行い、試行錯誤を重ねながら表現の方法やノウハウを蓄積していくことを大切にしています。様々なブランドコミュニケーションツールを活用し、製品が使われるシーンや所作を丁寧に表現することで、ものづくりに込めた思いや背景を届けています。写真の角度や言葉選びにも工夫を凝らし、見る人が「欲しい」と感じるイメージを自らの手で作り出しているのです。こうした取り組みを積み重ねることで、広報活動自体がものづくりの一部となり、ブランドの世界観を正確に伝えると同時に、顧客の理解や関心を深め、購買につながるきっかけを生み出しています。

以前は、ブランドSNSのアカウントは持っていたものの、広報活動にあまり注力していませんでした。広報活動に本格的に取り組むようになったのは、まどろむ酒器シリーズのリリース以降、ブランドや製品の展開が広がってきたことがきっかけでした。2020年に「まどろむ酒器」シリーズの販売に向け、初のギフト用品ということもあり、“商品をどうやって売り出していくか” 悩まされていました。このタイミングで初めて広報アドバイザーという存在が関わっていくようになり、社内でも「どう発信していくか」を少しずつ意識するようになっていきました。2022年には、ブランドHPが開設され、情報発信できる場が整ったことで、広報の役割がよりはっきりしてきました。また、お客様との直接的なお取引の機会が増えたことで、「自分たちで伝える」必要性が高まり、発信の質や方法にも意識を向けるようになりました。
こうして少しずつ広報に向き合うようになっていく中で、伝えることもまた、ものづくりのひとつだと感じるようになりました。商品をつくる「ものづくり」があるように、広報で伝え、形にする「ものづくり」がある。広報活動はThree Snowらしさを形にしていく重要な役割となっています。
新越ワークスでは、多様な広報活動が可能な今の時代だからこそ、広報活動を内製化し、試行錯誤を重ねながらノウハウを育てていきたいと考えています。その取り組みはThree Snowにとどまらず会社全体へと広げていき、これからも広報のあり方を進化させていきます。
Three Snowブランドページはこちら https://threesnow.jp/