「定性と定量の方程式」

定量化するということ

定性とは、数値化できない要素や性質を定めることを意味します。定性的な表現は、言葉や文字などで表すため抽象的になりやすく、人によって捉え方が異なったり、認識に齟齬が生まれたりする可能性があります（Google検索のAI による概要より抜粋）。定性的な情報も定量化が可能です。もちろん数字でも可能です。たとえば、人が疲れる作業だと感じるものがあったとします、これらを数字で表してみれば余計に時間がかかっていたり、重たいものを持つ回数が多かったり、細かな作業に従事する時間が長いといったもので定量化できるでしょう。しかし、重たいものを持っても疲れにくい人間は確かにいますし、細かな作業が好きで何時間でもできる人間もいます。こうして、人間に必要な時間の定量化と、個人個人の定性的な感覚の間にはズレが生じてきます。このまま、定量化された数字に基づき施策を打ってもうまくいきません。たとえば、人事的に評価測定をしタフな作業が可能なチームを編成したり、工場内のレイアウトや自動化への投資により人がやる作業を集約するなどを実施することで、人間の定性的なものを平準化させ、定量的なデータの効率を向上するといった判断が必要になります。私たちは社内DXも促進しており、こうしたインテリジェンスを高め続ける必要があります。